臨床心理士・公認心理師指定大学院入試の時期別勉強法【心理学編】
こんにちは!2019年秋入試で2つの心理系大学院に合格したあみかです。
本日は、大学院受験の2つの科目のうちの1つ、心理学の勉強法についてお伝えしようと思います。
こういった記事がすでにネット上にいくつかあることは知っていますが、その数が本当に少ないので、いくつかあるうちの1つとして活用してください。
私が勉強するときには困ったので、少しでも足しになればと思います。
いくつかあっても一人一人言うことは少しずつ違うと思うので、自分の状況や合う方法を使ってください。
それでは前置きが長くなりましたが、始めたいと思います!
心理学の試験について
時期別勉強法をお伝えする前に、院試の心理学の試験の概要についてお伝えします。
試験範囲
基本的には臨床心理学、それに加えて少し基礎心理学や統計が出る大学院が多いです。
基礎心理学も、臨床に関係のある事柄が多いようです。
つまり、行動療法と関連のある学習理論や脳領域の事柄などになります。
大学院によって基礎心理学の出やすさは随分違うので、きちんと過去問で確認しましょう。
問題形式
200字程度の用語説明、600字程度の論述問題や事例問題が多いです。
用語説明はそのまま、例えば「WAIS」という用語を200字程度で説明するというものです。
論述問題は、心理学/臨床心理学の用語に関する問題、心理職の態度としての問題などがあります。
事例問題は、事例に対する見立てや援助方法を書きなさいというものが多いです。
その他に、数は少ないですし、出ても配点は少ないことが多いですが、穴埋め問題や記号問題がある大学もあります。
時期別勉強法
それでは、時期ごとにするべきことをお話しします。
ここでは心理学部の学生であることを前提とします。
他学部の方や社会人の方は更なる勉強が必要かと思います。
~大学3年春
基本は大学の授業を大切にしましょう。
単位を取る・良い成績を取るだけでなく、その領域の細かいところまで覚えましょう。
長期休みに復習するなどして忘れないようにしましょうね。
心理学部でも院進学をしない人がほとんどなので、周りはだらけていたり遊び呆けている人が多いかもしれませんが、流されないようにしましょう。
また、心理学検定を利用するのも良いと思います。
心理学検定で出題される内容は、ほとんどの大学院に出ないような細かい内容も含んでいますが、その先の公認心理師試験には出ることもあるので、勉強していて損はありません。
心理学検定の概要はこちらの記事にありますので、興味がある方はどうぞ。
とにかく、この時期は受験勉強を始めるまでに心理学の概要をある程度知ることを目的にすると良いです。
それから、興味のある分野でいいので、心理学の専門書は読んでおくとよいです。
心理士を目指す人として専門書の読書週間は重要ですし、面接で印象に残っている本などを聞かれた時の対策にもなります。
院試直前に面接対策のためにのんびり読書するわけにいきませんから、時間のある時にたくさん読んでおきましょう。
また、大学院に入ってからゆっくり読書をするのは大変ですから、そういう意味でも、関心のある心理療法の本などは読んでおいて良いのではないかと思います。
大学3年秋
徐々に院試の対策を始めていきましょう。
それまでの勉強で心理学/臨床心理学の全体像がつかめている場合、まだ時間もあるのでノートに用語をまとめていくとよいと思います。
赤シートで隠せるようにするかどうかは好みによりますが、隠せるようにして覚えると一石二鳥です。
1用語1ページで、その用語の一言での意味、提唱者、特徴、長所、短所、関連する実験などをまとめると良いです。
そして、まとめるだけでなく、適宜振り返ったりして覚えることもぜひお忘れなく!
大学4年春~
引き続きまとめながら、実際の用語説明にも取り組んでいきましょう。
何も見ずに書いてみて、次に用語まとめノートを参照しながら書いてみると良いです。
練習あるのみなので用語数も多く大変ですが頑張りましょう!
これをメインの勉強としつつ、他の論述対策にも取り組んでいくと良いです。
夏休み・直前期
とにかく今までの復習と並行しながら過去問や市販の参考書の問題を解きましょう。
しかし過去問以外はあまり新しい問題に手を付けすぎないように。
大学までの受験の際の注意事項と同じなので心得ていると思いますが、直前は今までの復習に徹するべきです。
受験勉強期間が短い場合
さて、ここまでは理想的な勉強スケジュールを書いてきました。
しかし、実際にはもう大学4年だけど全然勉強できていないということもあると思います。
その場合、ここに書いた内容からインプットを圧縮すると良いです。
特にノートまとめは体系づけて知識を得ることと後の勉強のしやすさには役立ちますが、それ自体の時間効率は低いです。
時間がない場合は、ノートに書かずに、しかし確実に頭には入れていくようにしましょう。
実際に私は、本当はここに書いたスケジュール通りには全く勉強できていません。
こうできたらなんと良かったか、という後悔をもとに、皆さんには余裕を持って勉強してもらいたくて書きました。
勉強を始めたのが遅かったので、大学の授業による基礎知識はあったとはいえ、短期間で詰め込みました。
自分の経験談もまた書こうと思いますが、皆さんは余裕をもって勉強してください!
それでは、健闘を祈ります。
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